※本記事の情報は執筆時点のものです。基準価額・純資産総額・信託報酬は変動するため、最新情報は必ず記事末尾の公式サイトでご確認ください。本記事は投資勧誘を目的としたものではありません。
🕒 時間がない人向けまとめ

- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、米国の代表的な株価指数「S&P500」に連動するインデックスファンド
- 信託報酬は年率0.0814%(税込)と業界最低水準。純資産総額が一定額を超えるとさらに信託報酬が下がる「受益者還元型」を採用
- 純資産総額は約13兆円(2026年9月時点)で、新NISAで最も購入されているファンドのひとつ
- 直近1年のトータルリターンは+30.44%(為替ヘッジなしのため、円安局面では為替差益も上乗せされる)
- 株主優待株ポートフォリオと組み合わせる場合は、「コア」としてこのファンド、「サテライト」として優待株という役割分担で考えると整理しやすい
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)とは
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、三菱UFJアセットマネジメントが運用するインデックスファンドです。S&P500指数(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指しており、実質的には米国を代表する主要企業500社にまるごと分散投資するのと同じ効果が得られます。
2018年7月に設定されて以降、「業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続ける」という「eMAXIS Slim」シリーズのコンセプトのもと、競合ファンドが信託報酬を引き下げるたびに追随値下げを行ってきた実績があります。原則として為替ヘッジは行わないため、円安局面では為替差益が、円高局面では為替差損がリターンに上乗せされる点は理解しておく必要があります。
信託報酬・コストについて
投資信託を選ぶうえで最も重視すべきポイントのひとつが、保有し続ける限りかかり続ける信託報酬(運用管理費用)です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 信託報酬(税込・年率) | 0.0814% |
| 受益者還元型信託報酬 | 純資産総額が一定水準を超えた部分について、より低い信託報酬率を適用(現在、純資産総額10兆円超の部分は年率0.07568%) |
| 購入時手数料 | ノーロード(無料)が一般的 |
| 信託財産留保額 | 原則なし(販売会社により異なる場合あり) |
「受益者還元型信託報酬」とは、ファンドの純資産総額が増えるほど信託報酬率が段階的に下がる仕組みです。ファンドの規模が大きくなるほど投資家全員の負担が軽くなるため、早くから投資している人だけでなく、これから始める人にとってもメリットがある設計になっています。
💡 同じS&P500に連動するファンドには、SBI・V・S&P500インデックス・ファンドや、楽天・S&P500インデックス・ファンド(楽天プラス)など信託報酬がさらに低い商品もあります。ただし差はごくわずか(年率0.01〜0.02%程度)であり、純資産総額の大きさ・流動性・実績の長さを重視するなら、eMAXIS Slimも十分競争力のある選択肢です。
純資産総額・運用実績
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 純資産総額 | 約13兆円(2026年9月時点) |
| 設定日 | 2018年7月3日 |
| トータルリターン(1年) | +30.44% |
| リスク(標準偏差・1年) | 15.95 |
| 決算頻度 | 年1回(分配金実績は基本的に0円=実質フル再投資型) |
純資産総額は2024年6月に5兆円を達成した後、新NISA制度の開始や米国株の上昇を追い風に急拡大し、2026年1月には10兆円を突破しました。約1年半で5兆円増加という拡大ペースは、国内の投資信託の中でも突出しています。
分配金を出さず運用で得た利益を自動的に再投資する仕組みのため、複利効果を活かした長期の資産形成に向いた設計になっています。
積立シミュレーション(あくまで参考値)
過去の実績が将来を保証するものではありませんが、感覚をつかむための参考として、毎月一定額を積み立てた場合のシミュレーションを紹介します。
| 毎月の積立額 | 10年後の元本(累計投資額) |
|---|---|
| 1万円 | 120万円 |
| 3万円 | 360万円 |
| 5万円 | 600万円 |
⚠️ 過去の年率リターン(直近5年で約24%)は米国株の好調と歴史的な円安が重なった結果であり、将来にわたって同水準が続くとは限りません。運用成果込みの評価額は相場次第で大きく変動するため、本記事では意図的に元本のみを掲載しています。具体的な将来予測額を知りたい方は、証券会社が提供する積立シミュレーションツール(前提となる想定利回りを自分で設定できるもの)をご利用ください。
我が家の視点:優待株ポートフォリオとどう組み合わせるか
我が家では、新NISAのつみたて投資枠でeMAXIS Slim米国株式(S&P500)を毎月5万円ずつ積み立てています。始めたのは新NISAがスタートしてから数ヶ月後の2024年4月頃なので、かれこれ2年半ほど、ほぼ毎月同じ金額を淡々と積み立ててきた計算になります。

正直に言うと、始めた当初は「本当にこのまま続けて意味があるのか」と半信半疑な時期もありました。ですが、直近(2026年9月時点)の状況を確認してみると、取得金額145万円に対して評価額は189万円。含み益にして約44万円、率にするとおよそ+30%まで増えています。
もちろんこれは直近数年の米国株の好調と円安が重なった結果であり、「積み立てれば必ずこうなる」という保証はどこにもありません。実際、途中で相場が大きく下がった局面もありましたが、金額を変えずに淡々と積み立て続けたことが、結果的には良い方向に働いた形です。
株主優待株は「使う楽しみ」「値動きを気にせず持てる安心感」が魅力ですが、正直なところ、資産を大きく増やすスピードという点では、こうした指数連動型のインデックスファンドに軍配が上がる場面も多いと感じています。だからこそ我が家では、優待株を”生活を楽しくするサテライト”、eMAXIS Slimを”淡々と増やすコア”として、役割をはっきり分けて持つようにしています。
この積立の状況は、今後も定期的にこのブログでアップデートしていく予定です。「優待株の記事だけでなく、実際の資産推移も追いかけてみたい」という方は、ぜひ他の記事や今後の更新もあわせてチェックしてみてください。
このブログでは株主優待株を中心にポートフォリオを紹介していますが、優待株だけに資産を集中させると、以下のようなリスクがあります。
- 優待制度は法律で義務付けられたものではなく、企業の一存で改悪・廃止されることがある
- 個別企業の業績・株価変動リスクを直接受ける
- 「使い切れる優待の量」には限界があり、資産規模を拡大しにくい
そこで考え方として有効なのが、「コア・サテライト戦略」です。
| 役割 | 資産の種類 | 目的 |
|---|---|---|
| コア(中核) | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)などの低コストインデックスファンド | 長期的な資産形成の土台。市場平均に沿った着実な成長を狙う |
| サテライト(衛星) | 株主優待株 | 生活の中で使う楽しみ・総合利回りの上乗せ・投資への愛着づくり |
インデックスファンドを「増やすための土台」、優待株を「生活を楽しくする彩り」と役割分担して考えると、優待株だけに偏るリスクを抑えつつ、優待生活ならではの楽しさも両立させやすくなります。
こんな人に向いている
- 個別株を選ぶ手間をかけずに、米国経済全体の成長に長期で投資したい人
- 新NISAの成長投資枠・つみたて投資枠を使って、コツコツ積立投資をしたい人
- 優待株はサテライト的に楽しみつつ、資産形成の土台は別に持っておきたい人
知っておきたい注意点・デメリット
- 投資対象が米国株式のみのため、米国経済が長期的に低迷した場合の影響を直接受ける
- 為替ヘッジを行わないため、円高局面では基準価額の下落要因になる
- 元本保証はなく、短期的には大きく値下がりする局面もある(2020年のコロナショックなど)
- 信託報酬は業界最低水準だが、同種のファンドの中には僅差でさらに低コストな商品も存在する
まとめ
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、低コスト・高い流動性・長期の運用実績を兼ね備えた、新NISAの定番といえるインデックスファンドです。優待株中心のポートフォリオを組んでいる方にとっても、資産形成の「コア」として組み合わせることで、優待株だけに偏るリスクを抑えながら、両方の良さを取り入れることができます。
優待株ポートフォリオの業種バランスについては、株主優待ポートフォリオの組み方もあわせてご覧ください。
公式情報リンク
※本記事の情報は執筆時点の公開情報をもとに作成しています。基準価額・純資産総額・信託報酬・リターン実績は変動するため、実際に投資される前に必ず上記の公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事は投資勧誘を目的としたものではなく、投資判断はご自身の責任で行ってください。


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