【2026年10月版】abc(旧GFA)の株主優待を徹底解説|もらえるポイント・使い方・長期保有優遇まで

銘柄別優待レビュー

※本記事の情報は 2026年10月時点 のものです。優待制度は変更されることがあるため、最新情報は必ず記事末尾の公式サイトでご確認ください。 ※2026年10月3日更新:ミームコインNFT付与の廃止、事業方針の見直し、「優待のいずみ」の開始、今後の予定などを追記・修正しました。 ※私自身、この銘柄はまだ優待を受け取っていません。本記事は制度内容の整理であり、実物レビューではない点をご了承ください。届き次第、追記・更新します。

🕒 時間がない人向けまとめ

  • abc(証券コード8783)の株主優待は、100株以上保有で株主優待ポイントがもらえる
  • 100株保有で初年度10,000ポイント(10,000円相当)。保有株数が増えるほど1株あたりの単価は下がる仕組み
  • ポイントは自社グループの飲食店・宿泊施設で使える。有効期限は贈呈後1年以内
  • 長期保有優遇制度があり、1年以上の継続保有で最大2.0倍までポイントが増える
  • 2026年8月期から、ミームコインNFTの付与は廃止。ポイントの基準は変更なし
  • 2026年9月30日に、ポイントの使い道を広げる「優待のいずみ」が発表された(詳しくはこちら)
  • 配当は現在無配で、株主還元は優待ポイントが中心
  • ポートフォリオ上の業種分類は「金融」(業種別のポートフォリオの組み方はこちら)
  • 私はまだ優待未受領のため、今回は制度の整理のみ。実際に届いたら追記予定です

abcの株主優待とは

abc株式会社(旧GFA株式会社)は東京都港区に本社を置く東証スタンダード上場企業です。もともとは不動産ファイナンス事業を核とした金融ソリューション企業として2006年に上場し、その後サイバーセキュリティ事業、飲食・宿泊施設の運営(空間プロデュース事業)、ゲーム事業へと多角化してきました。2025年9月には社名を「GFA」から「abc」に変更しています。

一時は暗号資産関連事業にも力を入れていましたが、2026年7月に暗号資産ディーリング事業からの撤退を発表し、保有する暗号資産関連資産の整理を進めています。現在は、経営資源の選択と集中を進めている段階です。

優待の内容は、株主優待ポイント(自社グループの飲食店・宿泊施設で使えるポイントタイプ)。保有株数と継続保有期間に応じてポイント数が変わる仕組みです。2025年8月期には、10,000株以上の株主向けにミームコインNFT(選択制)も付与されていましたが、2026年8月期からは廃止されています(詳しくは後述)。

事業の方向性が大きく変わり続けている銘柄で、優待制度も含めて他の優待株とはかなり毛色が違います。個人的にも「優待目当て」というより、事業の変化そのものに関心があって購入した銘柄です。

ポートフォリオ上の位置づけ(業種分類)

※業種分類の考え方は株主優待ポートフォリオの組み方|業種別の特徴とおすすめの配分バランスを解説の6分類に準拠しています。

abcは、優待株ポートフォリオでは「金融」に分類されます。

項目内容
業種分類金融
優待の性格自社グループ利用ポイントタイプ
同業種内での利回り無配のため配当利回りは0%。優待利回りのみで判断が必要
使い切りやすさ自社グループの飲食店・宿泊施設に限定されるため、機会は限られる

同じ金融業でも配当中心の銘柄とは性質が大きく異なり、abcは事業構造そのものが変化している最中の銘柄です。金融セクターに配分する際は、安定配当銘柄とはリスクの性質が別物である点を意識しておくのがよさそうです。

💡 特定の業種に偏りすぎると、その業種特有の逆風(コスト高騰・EC化など)で優待改悪が重なるリスクがあります。ポートフォリオ全体でのバランスは上記のポートフォリオ記事もあわせてご確認ください。

もらえるポイント(保有株数別一覧)

基準日(毎年8月31日)現在の株主名簿に記録された、100株以上保有の株主が対象です。年1回のみの権利確定で、保有株数によってもらえるポイント数は以下のようになります(初年度・継続保有1年未満の場合)。

保有株式数ポイント(1株あたり)100株保有時の目安
100株100ポイント/株10,000ポイント(10,000円相当)
101株〜500株80ポイント/株―
501株〜1,000株50ポイント/株―
1,001株〜1,500株30ポイント/株―
1,501株以上10ポイント/株―

※1ポイント=1円として、対象店舗・サービスで利用可能です。 ※1回の贈呈における最大ポイント数は100,000ポイントです。 ※ポイントは段階的に計算されます。たとえば300株(継続保有1年未満)なら、100株×100ポイント+200株×80ポイント=26,000ポイントです。

最低単元の100株保有の場合、初年度は年間10,000円相当のポイントがもらえる計算です。保有株数が増えるほど1株あたりの単価は下がっていくので、「単元数を増やすほどお得」というタイプの優待ではない点に注意が必要です。

2026年8月期からの変更点:ミームコインNFTは廃止

2026年8月21日、abcは2026年8月31日を基準日とする株主優待について、ミームコインNFTの付与を廃止したうえで、株主優待ポイントは継続することを発表しました。「株主優待ポイント」の贈呈基準・内容には変更がありません。

会社は理由として、暗号資産ディーリング事業から撤退し、経営資源の選択と集中を進めていることを挙げています。NFTの受け取りには暗号資産ウォレットが必要だったため、ポイントのみに一本化されたことで、制度はシンプルになりました。

利回りの目安

株価は2026年9月下旬時点で40円台で推移しています。100株の購入に必要な金額は、5,000円前後です。

このとき、初年度の100株で10,000ポイントなので、額面だけで計算すると優待利回りは200%台になります。ただし、これはポイントを全額使い切れた場合の計算です。使える場所が限られるため、実際の価値は、近くに対象店舗があるかどうかで大きく変わります。

💡 優待利回り(%) = 1年間でもらえる優待の金額 ÷ 投資金額 × 100 ※株価は日々変動します。購入前に必ず最新の株価でご確認ください。

長期保有優遇でさらにお得に

abcには継続保有期間に応じてポイントが増える長期保有優遇制度があります。3月末および8月末時点の株主名簿に同一株主番号で記載されていることが継続保有の条件です。

継続保有期間倍率
1年以上1.5倍
2年以上1.6倍
3年以上1.7倍
4年以上1.8倍
5年以上1.9倍
6年以上2.0倍

例えば100株を1年以上継続保有していると、初年度10,000ポイントだったものが15,000ポイント(15,000円相当)まで増える計算です。長期保有すればするほどお得になる設計なので、優待狙いなら腰を据えて持つ前提で考えたほうがよさそうです。

⚠️ 注意点:証券会社の「株式貸借サービス(貸株)」を利用していると、株主名簿上の連続記録が途切れ、長期保有優遇の対象外になることがあります。長期保有を狙う場合は貸株設定に注意しましょう。

使える店舗・使えないもの

実店舗

2026年8月時点では、次のような店舗・施設が対象として紹介されています。

  • 飲食:焼肉まっしぐら 上石神井店、升亀 新橋店、PARLORS、コッペんどっと(市が尾店・青葉台店・諫早店)など
  • 宿泊:BOOK AND BED TOKYO(新宿・心斎橋)、欒 -LAN- 祇園四条
  • レジャー:CLUB CAMELOT(渋谷)

インターネット通販

  • 対象外(グループ運営店舗での利用が基本)

使えないもの:グループ対象店舗・施設以外での利用、現金化

一般的なQUOカードや買物券と違い、使える場所がabcグループの店舗・施設に限定されているのが特徴です。近くに対象店舗があるかどうかで使い勝手が大きく変わりそうなので、優待を受け取る前に対象店舗を確認しておいたほうがよいと思います。

使い道を広げる「優待のいずみ」が発表されました

2026年9月30日、abcは株主優待ポイントの利用サービス「優待のいずみ」の提供開始を発表しました。株主が「ここで使いたい」と店舗・企業を指名し、指名が集まった先にabcが提携を打診。提携が成立した先で、ポイントが使えるようになる仕組みです。

ポイントの付与基準や金額は変わらず、あくまで使える場所を増やす試みです。現時点では、提携先が実際に増えるかはこれからという段階です。仕組みや注意点は、abcの「優待のいずみ」を解説した記事で詳しくまとめています。

権利確定日と発送スケジュール

基準日発送時期有効期限
8月31日2026年11月5日付与予定(株主優待アプリ経由)贈呈後1年以内

優待を受け取るには、権利確定日の2営業日前=権利付最終日までに株式を購入し、その日を含めて保有している必要があります。基準日ちょうどに買っても間に合わないので注意してください。

2026年8月末の権利日(権利付最終日は8月27日)はすでに終了しているため、これから購入する場合の次の優待は、2027年8月末基準が最初になります。2027年8月末の権利付最終日は、8月27日(金)が目安です。

ポイントは郵送の金券ではなく、案内をもとに専用の株主優待アプリ経由で受け取る仕組みのようです。届いたら早めにアプリの案内を確認し、有効期限(1年以内)に使い切ることを忘れないようにしたいところです。

実際の優待受け取り状況について

正直なところ、私はこの銘柄の優待ポイントを、まだ受け取っていません。ポイントの付与は2026年11月5日の予定で、アプリの案内を確認してからが本番です。

「もらってもいないのに使い道を語る」のはこのブログの方針に反するので、今回は制度の整理だけにとどめます。実際に届いたら、アプリの使い勝手や対象店舗の実態も含めて改めてレポートする予定です。

株主優待をもらうための注意点

  • 単元株(100株)から購入が必要です。株価は記事末尾の公式サイト・証券会社アプリで最新の値をご確認ください
  • 権利付最終日までに購入が必要(基準日の2営業日前)
  • NISA口座でも優待の権利は取得できます
  • 貸株サービス利用中は優待の権利・長期保有優遇が受けられない場合があるので要確認
  • 配当は現在無配のため、株主還元は優待ポイントのみが頼りになります
  • 暗号資産ディーリング事業からの撤退など、事業方針が大きく変わっています。また、一部の情報サイトでは、継続企業の前提に関する注記(疑義注記)などの重要事象が記載されている旨が紹介されています。2026年8月期の決算発表は2026年10月15日の予定です。優待目的だけでなく、事業や業績、財務の状況も踏まえて保有を検討したほうがよさそうです

※株主優待の取得には証券口座の開設が必要です。まだ口座をお持ちでない方は、まず証券口座を用意するところから始めてみてください。

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※本記事は投資勧誘を目的としたものではありません。個別の投資判断は、公式IR情報を確認したうえでご自身で行ってください。

まとめ

abcの株主優待は、自社グループの飲食店・宿泊施設で使えるポイント制の優待で、長期保有するほどお得になる仕組みです。2026年8月期からミームコインNFTは廃止されましたが、ポイントの基準は維持され、「優待のいずみ」で使い道を広げる動きも出ています。一方で配当はなく、事業方針も大きく変化している最中のため、安定配当を狙う優待株とは違うタイプの銘柄だと感じています。私自身もまだ優待未受領なので、今後の実物レポートで改めて使い勝手を確認したいと思います。

ポートフォリオ全体の業種バランスを考える際は、株主優待ポートフォリオの組み方もあわせてご覧ください。

公式情報リンク


※本記事の優待内容は2026年10月時点の公式情報をもとに作成しています。制度は変更される可能性があるため、実際に株式を購入される前に必ず上記の公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事は投資勧誘を目的としたものではありません。

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